№2肌質って何?

基礎化粧品を買いに行って「あなたの肌質は何ですか?」と聞かれることはありますか?今は少なくなったかも知れませんね・・・。肌質と言う言葉や肌タイプと言う言葉は1978年にクリニークが日本に上陸した時から一般的に使われるようになった記憶があります。このコラムの読者の方にはデパートにクリニークの肌タイプ別トライアルキットを買うために並んだ経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

1980年代には日本の各化粧品メーカーは肌質や肌タイプ別の基礎化粧品をこぞって販売することになるのですが、人と同じ物を使うのではなく自分の肌に合った物を使いたいという女性の意識が台頭しはじめた背景があったからなのです。
今でも本当は自分の肌にあった基礎化粧品を使うのがあたり前ではあるけど、そもそも基礎化粧品とういう概念もだんだんと崩れてきているほど逆に成熟してしまった日本の化粧品市場ですので、改めて基本となる肌質の考え方について知っておくと良いのではないでしょうか!

ちなみに肌質を考える時には、顔の中で一番広く目立つところ、つまり頬の肌を基準に考えてくださいね。

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DO肌ってどんな肌?

肌質や肌タイプを決定する理論は基本的に肌が持つ水分と皮脂の割合で決まりますので、その考え方をご紹介したいと思います。下の図を1度くらいは見たことがあるのではないでしょうか? これは資生堂の考え方ですので、あえて読み方をつけています。似たような図は巷に沢山溢れていますので、良くみないと実はそれぞれ考え方が微妙に違っているの
で見る度に違うなぁなんてことにもなり兼ねません。

下図で特に特徴的なのは「N肌」と「DO肌」。

「N肌」・・・

ノーマル(普通)とは解釈しません。実はうるおいはあるけれど皮脂量が少なめなので季節や環境で変化しやすい肌です。ある時はD肌などに傾きやすいとかですね。肌のキメは細かい方が多いです。

「D肌」・・・

水分量も皮脂量も少ない不足した肌です。どちらかと言うとツヤのない肌でキメも細かくカサツきやすい肌ですが、機器測定をすると実際のキメは乱れている場合が多いです。

「O肌」・・・

うるおいはあるがべたつきやすい肌です。皮脂量も水分量も多く比較的肌表面の角層には水分量が保持されていることからキメは整っているのに、皮脂量が増えることによりにきびや吹き出物ができやすい肌です。

「DO肌」・・・

脂っぽいのにかさつく肌です。皮脂量が多くべたつきがちニキビや吹き出物ができやすくちょっと見には「O肌」かと思いがちなのですが、水分量が不足していることから、あれてかさついているところもある肌です。頬はかさついて、額や小鼻にかけ脂っぽい肌がDO肌ではないのです。

実はこの肌質は、現在資生堂のカウンターで使っている肌測定機器「スキンビジオム」の前身の機器を開発する際に肌質を判定するために科学的に判別する方法を研究した結果みつけた物なのです。

それは実際の「皮脂量の測定」「きめの状態をみる」「アミノ酸の代謝率を測る」「水分蒸発量の測定」の4つの測定を行い、それまで脂ぽい肌か乾燥しやすい肌、または普通肌の3つの肌質だけの分類だった肌質に4つ目の「混合肌*注意:当時の呼び名」を見つけたのです。 この研究は当時(1984年)IFSCC Congress 1984 第13回 ブエノスアイレス大会で優秀賞を受賞しています。

*IFSCCは今でも続く化粧品や皮膚研究のオリンピックと言われる世界大会です。

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さて、皆さまご自分の今の季節ではどの肌質にあてはまりますか?

この肌質の他、「シミがある」「しわがある」「くすんでいる」「毛穴が目立つ」などの肌の状態や悩みの状態などもトータルで肌を捉え、どんなスキンケアをしたら良いかをしっかり見極めたいですね!

ちなみに、肌を取り巻く環境は益々悪い条件が多くなっています。例えば紫外線の悪影響はかなり認知されているようですが、快適な生活をおくるためのエアコンや最近はパソコンやスマートフォンのLEDディスプレイのブルーライトなども肌に影響があるのではと研究もされているようです。
したがって、肌質はその時々の肌を取り巻く環境によっても変化するものと捉えていただきせめて季節ごとに肌質を考えていただくと良いと思います。