№3紫外線は太陽光線の成分

肌の美容にとって、紫外線は大敵!は女性のほとんどは知っている事実ですね。肌の美容だけでなく、体の健康にとっても「紫外線は百害あって一利なし!」です。と断言しましょう。

さて、その紫外線の実態はどんなものか?
紫外線は1年中地球に降り注いている太陽光線の成分です。何故紫外線は「百害あって一利なし」なのか?紫外線の知っておいてほしいことを図にしてみましたので見てみましょう。

まずは、太陽光線の種類について図1にしてみました。図に示したように地球が存在しているのは太陽光線の強力な破壊力エネルギーのガンマ線やX線、そして紫外線の一部UV-Cは地上の10~50kmにある成層圏に存在し特に20~25kmに密度の高いオゾン層に吸収されて、ありがたいことに直接届くことはないことが分かります。

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オゾン層は「厚さ3mmの宇宙服」と例えられ、私たちの生命はこのオソン層によって守られていますが、このオゾン層はフロンガスにっよって破壊されることが分かり重篤な健康被害が懸念されています。現在では先進国で世界的にオゾン層破壊物質の生産が禁止され国際的な合意のもとに、より厳しい削減計画が進められた結果今世紀の中頃までには1980年以前のレベルに戻ると予想されているようです。
余談ではありますが、フロンガスはエアコンや冷蔵庫、車などの冷却用のガスとして使われていますが、ここ10年の生産品は代替えフロンガスやノンフロン対応などを取っているそうですが、10年以前の物はまだフロンガスの物がほとんどなので、買い替え後の処理などの問題もあり対策は長い道のりだということも分かります。

次は、地上に届く太陽光線の種類は紫外線(UV-B、UV-A)と可視光線、赤外線となりますがそれらについて見てみましょう。
可視光線は読んで字のごとく「人の目に見える光線のこと」可視光線の色は以下の色で見分けることができます。

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でも「どこに見えるの~」と思いますが、虹が見えるのは可視光線が降り注いでいるからなのです。ただし虹の色の表現は国や文化の違いで必ずしも同じ色で表現はしません。
また赤外線は熱線とも呼ばれ可視化はできませんが、太陽光線だけではなく温度の高い物から出ていますので、比較的なじみ深い物ですね。温かい光を発する赤外線ヒーターや美味しい焼き物に焼きあげる遠赤外線作用があると言う“炭火”体の熱を見るサーモグラフィーにも遠赤外線が活用されていますが、こうやって考えると赤外線はむしろ生活圏のお役立ち熱線で太陽光の赤外線はむしろ人にとって害はほとんど無いと言ってよいでしょう。

さて、紫外線の話に戻りましょう。
紫外線が肌に与える悪影響については地上に届くUV-AとUV-Bについて注意する必要がありますが、図2に簡単にまとめましたので見てみましょう。

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地上に届くUV-AとUV-Bについてはかなり多くの情報が出ていますので注意しなきゃと思う方も多く対応もしている方も多いのですが、さまざまな調査結果をみると年間をとおしてきちんと紫外線対策をしている方は少なくなりますね。
それは様々な要因があると思いますが、おそらく認識の問題でもあるかもしれません。

紫外線の誤解と間違い

以下は間違った考えや誤解です。
☑冬は紫外線を強く感じない。
☑紫外線は強い夏だけ対策をすれば良い。
☑紫外線は曇りの日は多くない。日に焼けない。
☑紫外線は1日の中でもわずかな時間浴びるくらいなら焼けない。
☑太陽光は適度に当たることが健康のためには良い
☑日焼け止めを塗っていれば、非常に長い時間紫外線を浴びていても良い
☑日焼け止めをぬっているので絶対に日焼けしない

紫外線は季節で強さや量を気にするのでは無く、1年中地上に降り注いでいるということを再認識して欲しいですね。冬は確かに太陽光の陽射しは温もりを感じて逆にありがたいと思いがちですが、温かさは赤外線の熱感だけであって、目に見えない紫外線は容赦なく降り注いでいます。特に冬の空気の澄んだ遮る物がない場所では十分日に焼けることもありますし、UV-Aは季節を問わず降り注いでいます。

また曇りの日の紫外線は多くないし、朝のお洗濯物を干す時間やちょっとそこまでお買い物だから少しの時間くらいはたいして紫外線を浴びない。などの意識は肌にとっては“シミ”を気にする方はもちろん“しわ”が気になる方などはNGとなります。紫外線の特徴はUV-AとUV-Bで違いがありますが、UV-AはUV-Bが強く量が増えるAM10:00~PM2:00以外の朝や夕方はむしろUV-Aの方が多いのです。
UV-Aは35~50%は肌の表皮を通過して真皮まで到達します。生活紫外線とも呼ばれ日々知らず知らずの内に蓄積してしまう肌の紫外線ダメージは年齢を重ねて初めて気が付くことになりますので、年間を通したUVケアは必須だということになりますね。

これからレジャーに出かける方もぜひ気をつけて欲しいのは、日焼け止めに対する過信です。日焼け止めを塗っているから長時間紫外線を浴びても大丈夫ではありません。日焼け止めは紫外線を長時間浴びるための物ではありませんし、塗ったからと言って日に焼けないという物ではありませんのでその辺の意識も注意する必要がありますね。

私の紫外線対策

ここで、私が約40年続けている紫外線対策について触れておきたいと思います。
年齢の割には“しわ”は少ないと自負しています^^;

〇UVケアは1年中通して行っています。

 顔や首については年間を通して朝のケアに組み込み、“うっかり浴び”をしないように 
 プロテクターを使っています。
 日常使いのプロテクターで意識しているのは、SPF値25以上PAは+++(スリープラス)以上、毎日使う物ですから肌に隠ぺい感を感じない使用感が好みです。ついでに下地効果があり、休日などファンデーションまでつかわなくても肌がキレイに見える物と欲張りなプロダクトを使って快適に過ごしています。

ちなみに、SPF値は日本のUV対策が目的の場合デイリーケアとしてSPF値50は必要ではありません。SPF値で購入を迷った時は数値が高い方が紫外線を防げて良いという、いわゆる大は小を兼ねる的な考えは当てはまらないのがSPF値です。50や50+が必要なのはレジャーの時や紫外線の強い場所に行く時などに必要な数値と思ってください。なお、SPF値はSun Protection Factorの略です。

<SPF値の数字の見方とPAのおさらい>
SPF値の数字で紫外線を防止する時間が分かります。
さて、あなたは炎天下でどれくらいの時間で肌が赤くなりはじめますか?
SPF値は、実はこの赤くなる時間を遅くする時間を求めることができるのです。
例えば、私は約20分で肌が赤くなりはじめます。その場合SPF値にこの20分を掛けます。
SPF値50×20分=1000分という数字が出てきますね。
1000分は約16時間ということですから、もうこれでバッチリ紫外線から肌を守ることができるということになりそうですが、そうはいかないのです。
この50という数値は、定められた条件で測定しますので、正直リアル条件ではこの時間がキープできるのはかなり厳しいかもしれません。
例えば、塗り方です。1平方センチメートル当たり2gの量を塗った場合という条件です。
したがって、数値が高いので安心!と塗りっぱなしということの無いようにこまめな塗り直しを心掛けていただきたいですね。

一方、PAはプラスが3つ以上を選ぶことにしています。PAはProtection Factor of UVA
の略号ですが、UV-Aを防御する防御指標をプロダクトに付けるということは、紫外線の肌に対するダメージがそれほど深刻だと言うことですね。このプラス表記は処方技術の進化により2012年11月に最大4つまで付けることができるようになりました。私は資生堂の研究所でこの表記導入の場におりましたので、大変懐かしい思い出です。

後私が心がけていることは、
〇夏でも長袖を心掛けています。もちろん外出時の日傘はマストですね。日傘はその日の行
動に合わせ折りたたみ軽量など3本を使い分けています!脚元もできたらストッキング
を着用するようにしています。

ちなみに着る衣服の紫外線の防御効果を見てみましょう。
素材や色によって紫外線の透過率も違ってきますのでご参考にしてください。

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もう一つ気をつけていることは、
〇UVカット機能のあるサングラスの着用です。
2012年10月に「Ray-Ban(レイバン)」を輸入販売しているミラリジャパン株式会社が「紫外線に関する意識調査」を20代~50代の男女600名を対象に実施した結果を発表しましたが、そのプレスリリースには美容にとって大変興味深い内容の参考研究も発表されていました。

それは大阪大学の井上正康教授による眼に入った紫外線は白内障などの眼病を引き起こすだけではなく、肌のメラニン生成の一因となることが明らかになった。という物です。
その詳しいメカニズムは割愛しますが、紫外線が眼に入るとメラノサイト刺激ホルモンを産生分泌して全身のメラニン生成が刺激されるという研究成果です。

私が行っている紫外線対策以上に、もっと気をつけている方も多いかと思いますが、皆さまも何か見直していただける参考になることを願っています。