◆8月7日の日曜日に新宿の京王プラザホテル東京に行ってきました。

目的は、「第34回日本美容皮膚科学会総会・学術大会」の『市民公開講座』の聴講です。
当日は、【光老化(ひかりろうか)啓発プロジェクト】による「知ってますか?お肌の光老化って」と言うテーマで高名な教授陣らによる以下の4つのプログラムを聴講しました。
座長 東京女子医大皮膚科 川島 眞教授
   京都大学      宮地良樹名誉教授
講演1.光とシミ・シワ(光老化) 川田 暁教授(近畿大学皮膚科)
講演2.光老化と皮膚ガンその予防 錦織千佳子教授(神戸大学皮膚科)
講演3.光を上手に利用するために 森田明理教授(名古屋市立大学皮膚科)
講演4.私と子供の光老化対策   友利 新先生(表参道スキンクリニック)

冒頭、座長の川島教授から「光老化」の知名度が非常に低く、調査によるとその内容を認知している人は5%程度で、特に男性では70%がまったくUV対策をしていない状況だというお話がありました。さて、「皆さまはお肌の光老化についてご存じですか?ご存じの方は挙手してください。」と会場の聴講者への問いかけから講演が始まりました。

さて、このブログを読んでいらっしゃる皆さまはいかがでしょうか?

今回の講演は川田教授が、太陽光線の紫外線によってつくられるシミとシワなどについてとできるプロセスの分かりやすいお話がありました。
「光老化」の「光」は、そう、まさしく「紫外線」のことですね。シミやシワまでは化粧品メーカーでも商品を通じてある程度情報を発信していますが、「光老化」という言葉はメーカーではあまり使いません。むしろ「使えない」が正しいのです。それは、「光老化」はシミ・シワももちろん皮膚ガン、良性含む腫瘍、免疫抑制、白内障など美容の観点とは違う病いを誘引することの意味が入っているからなのです。

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◆皮膚ガンになるプロセス

講演2.では、川田教授の話を受け皮膚ガン発生のプロセスのかなり詳しいお話しがありました。錦織教授によると、紫外線を浴び続けると100%皮膚ガンが発生するそうです。
これは、マウスの実験によるものとはいえ人でもほぼ間違いなく紫外線を浴び続けると皮膚ガンになるでしょうということでした。特に紫外線のB波長の影響が強いことが分かっていて、そこに紫外線A波長が追い打ちをかけるということでした。また、この研究で皮膚の免疫が抑制されてしまうということも分かったということでした。

ここで重要なのは、“紫外線を浴び続ける”というキーワードです。

“浴び続ける”は子供のころから、ずっと紫外線に無防備に過ごすことを言います。
今回の「光老化」の啓発は、欧米より遅れている日本の光に対する健康被害の予防意識の低い現状へ警鐘を鳴らすものです。

子供の頃に浴びる紫外線は、大人だろうが子供だろうが皮膚に影響を与えるメカニズムは同じで、一旦傷を受けた皮膚細胞は修復を繰り返します。皮膚の修復は遺伝子が傷つけられると大変なので一生けん命行われるものの、その繰り返しも追いつかなくなると皮膚細胞が死にます。これはアポートシスという細胞のDNA(核)に備え付けられた自爆装置によるもので、皮膚を研究するとこれらも何らかの皮膚へ影響を与えるものであるというもので大変興味深く聞き入ってしまいました。

◆人それぞれの美容医療器機

しかし、講演3.では森田教授が、実は現在さまざまな紫外線を活用した治療機器を開発しているとのお話もあり、ここでホットな話題にまたまた興味深く拝聴いたしました。

シミが気になる方は皮膚科に“レーザーシミとり”に行かれた方も多いのかもしれませんが、それでも皮膚科の先生方によると「このシミにこれ(この器機)」と必ずしも、治療が確立されているのではないとの事でした。これは症例で具体的に見せていただいたので大変良く分かりました。

そんな中で森田教授は、紫外線の波長のごくごく一部の波長がどうやら良好なシミ取りができることが分かり現在試用中とのことでした。実際のデータを見せていただけるのですが
こっちには効いてもこちらにはこれくらいしか効かないなど、失礼ながら困惑顔の先生のお話も大変参考になりました。

◆習慣化したいサンスクリーン

そして講演4.の表参道スキンクリニックの友利先生は、元準ミス日本の皮膚科先生ということでTVやメディアに露出の多い方で、私も良く存じ上げる方でした。
先生のお話しはご自身とお子様の光対策について、かなり具体的にどうしているかを講演されました。特に赤ちゃんのころから2歳になる現在までの男のお子さんにサンスクリーンを毎日塗ることを励行していると言う話しや着る物の工夫などお子様のいる方には参考になるお話しだったことでしょう。子供のころから外出前には必ずサンスクリーンをと続けることによって、まるで歯磨きのように週間化してしまう。とは私も皆さまに良くお伝えすることですが(笑)友利先生も同じことをおっしゃていました。

“紫外線を浴び続ける”原因の一つは、親の紫外線の肌への悪影響にたいする無関心が原因ともいえますが、学校のプールでは行政区間によってはサンスクリーンが禁止のところもまだあるとの実態も最近のニュースにもなっていました。
学校側は、プールの水が汚染されることの不安がぬぐえない見解ということでしたが、現在のサンスクリーンは品質が良く水質を汚染することは無いのですけどね。。。

今回のブログは少し長くなりましたね、コラムでも紫外線の肌に対する悪影響について記事にしていますが、また近いうちにコラムを投稿したいと思います。

肌に対する紫外線の悪影響は、美容という観点からはシミやシワができてから肌の悩みになって美白美容液などでスキンケアをすることになるのですが、個人的には食べ物や皮膚科の治療など有効なものを取り入れながら、心身ともに健やかな毎日を過ごしていただきたいと思います。

最後に川田教授がおっしゃていました、今の皆さんの肌のシミやシワは、80%が紫外線の影響で間違いないということでした。
そうなのです。私たちの肌はいつも紫外線と戦う鎧の役目をしています。でもそのエネルギーも使い過ぎないように細胞を守るサンスクリーンやUVプロテクターなどで毎日のケアをしていたら、元々の美しい健康な肌でいられるのですよね!
今からでも遅くはありませんよ^^