№4紫外線を浴びると肌はどうなる?

今回は『光老化』の視点から実践的な紫外線対策とスキンケアのポイントについて考えてみたいと思います。まず、日本人は肌の色で紫外線に対する抵抗力が分かります。
このコラムを読でいる方はしっかり肌の紫外線対策をしていることでしょう。でもご自身の肌の紫外線に対する抵抗力や感受性はどの程度あるのかを知っておくとスキンケアで何が必要かも分かりますので、以下にまとめてみます。

肌が無防備な状態で紫外線を浴びると、当然「日焼け」をしますね。この「日焼け」は
急激に紫外線を浴びると肌が赤くなる「サンバーン」と肌が黒くなる(茶色になる)「サンタン」の2つの状態があります。

肌の火傷「サンバーン」

「サンバーン」は皮膚が赤くなりヒリヒリと痛み「やけど」のような状態になり皮膚によっては水ぶくれになることもあります。そしてこの状態を引き起こすのは主にUV-Bが原因なのです。日焼け止めを忘れてレジャーに没頭した結果、それこそ痛い経験をした事がある方も多いのではないでしょうか!

この「サンバーン」をおこすUV-Bは細胞の損傷をおこす強いエネルギーがありますので「サンバーン」をおこした肌は皮膚細胞のDNA(核)が損傷した場合将来的にシミや皮膚ガンが発生するリスクがあるのでしっかりUV対策をとる必要がありますね。

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肌が黒くなる「サンタン」

一方「サンタン」は、紫外線から肌を守るために肌が茶色になりますが、これは肌の防御反応で主にUV-Aの影響が大きいのです。UV-Aは35~50%が表皮を通過して真皮まで達してしまいますから、日常で知らずしらずのうちに長い間浴びることでこの影響は蓄積されます。つまり肌にとっては、シミだけではなく“シワやたるみ”の原因になるのですからこの紫外線は本当に要注意なのです。

UV-Aが肌に与える悪影響は何度でも書いておきたいと思いますが、地上に降り注ぐ紫外線の大半はUV-A。降り注ぐ量はUV-Bの約10倍の量。そして年間を通しても、1日の中でも朝夕にUV-Bより多く降り注ぐ紫外線UV-Aは短時間で肌を黒くしてしまいます。美肌を保つには油断のないUV-A対策が必要だということが分かります。ぜひPA+++以上の表記がある紫外線対策をしましょう。

サンケアweb_S

では、どのような肌が「サンバーン」や「サンタン」をおこすのか、日本人の肌色別にまとめてみました。「サンバーン」も「サンタン」も起こすそれは元々の肌にあるメラニン色素の量によって違ってくるのです。

① 元々メラニン色素が少ない、色が白い方=紫外線を浴びると肌が赤くなる
比較的紫外線に敏感な方で、紫外線を浴びると肌の色は赤くなるが、茶色い肌に変化しない方。この方はメラニン色素が少なく紫外線ダメージも受けやすい肌です。
肌色の白い人は、とにかく日常の紫外線を強く意識してください。夏の紫外線をたった数分浴びただけでも肌が赤くなるサンバーン状態になりやすいのと細胞のダメージも恐いので顔の肌もボディーももちろんUVカットアイテムは必須です。

② 元々メラニン色素が多い、肌が黒い方=紫外線を浴びるとさらに肌が黒くなる
同じ日本人でも白い肌の方と比較すると、大量のメラニン色素がある方で、紫外線を浴びても肌は赤くならずすぐに黒くなる肌です。サンバーンにはなりにくい肌ですが、メラニン色素はどんどん酸化されそれに比例して肌の色はどんどん黒くなります。色の黒い方は紫外線の抵抗力はやや強いとはいえシミもどんどん黒く濃くなることも意識しておかないと後で後悔することになりますね。

③ どちらでもない平均的な肌色の方=赤くなった後肌が黒くなる肌
紫外線を浴びるとまず赤くなり、その後茶色に変化する最も日本人に多い肌です。
この肌は色白の肌が起こすサンバーンをおこした後にサンタンを起こす肌です。
いきなり無防備な肌状態で紫外線を浴びるとサンバーンを起こしますから、当然真皮細胞のダメージまで引き起こし、サンタンはメラニン色素をどんどん増やして肌を黒くしてシミのリスクも高くなる両方に注意する必要があります。

『光老化』と加齢の「肌老化」は違う

肌の老化は、年齢とともに起こる自然な老化と、紫外線が原因で起こる肌の老化の2つがあります。その違いは少なくとも自分自身の紫外線を長年浴びている手や腕と紫外線をほとんど浴びない臀部の肌を比べるとこんなにも違うのかと実感するのではないでしょうか。

『光老化』紫外線を長く浴び続けることでシミ、シワ、たるみが発生し、ひいては皮膚ガンを発症することがあることが重要なポイントになるのです。8月7日の当HPのブログに『光老化』啓発プロジェクトによる「市民公開講座」の内容を記事にしましたが、現在あるシミやしわの原因の80%は紫外線が原因で、研究では紫外線を浴び続けると100%皮膚ガンを発症するとの報告がありました。美肌にとっても健康な肌にとってもかなり重要な情報ですね。

紫外線が原因の皮膚ガンの種類

「光老化」に関連した皮膚ガンは、「有棘細胞ガン」「基底細胞ガン」「メラノーマ」前ガン病変として「日光角化症」があります。

① 「有棘細胞ガン」は悪性度の高いガンの一つです。「やけど」や「けが」の後に発生する
 こともあります。頭・顔・手足に潰瘍を伴った腫瘤ができ、急激に大きくなります。
② 「基底細胞ガン」は比較的良性のガンです。にきび様あるいは小さなほくろ様の病変から始まり長い時間をかけて徐々に大きくなります。顔に好発し、色は黒色調のものが多く、潰瘍化することもあります。
③ 「メラノーマ」は俗に「ほくろのガン」とも言われる悪性度の最も高いガンの一つです。日本人の場合他の皮膚ガンに比べて、光に当たる部位よりも手のひら・足の裏によくできます。多くは黒色の腫瘤で短期間に大きくなり出血したり色が染み出たようにみえます。
④ 「日光角化症」は前ガン病変ですが、顔や手足などの光のよく当たる場所にできる、小さい“イボ状”の腫瘤で、しばしばその周りの皮膚が赤くなっています。進行すると「有棘細胞ガン」になることがあります。
*以上は近畿大学皮膚科 川田暁教授のWEB資料より抜粋

いずれの症状も原因は紫外線であること、そして早期発見すればきちんと治すことができるということですから鏡と向き合ってオヤっと思ったら皮膚科を受診しましょう。
特に、赤くシミのように見え、表面がザラザラしているとかイボとは違ってあまり盛り上がっていない場合は早めに受診しましょう。皮膚科ではダーモスコープという皮膚の病変を観察する器機があり良性か皮膚ガンの可能性があるのかある程度判断してもらうことができるようです。

皮膚ガンになりやすい人はどんな人?

皮膚ガンは紫外線を長年浴びた紫外線の悪影響の蓄積が原因です。過去に紫外線を多量に浴びた経験のある人は要注意です。
特に50代以上、昔屋外のスポーツをしていた、日焼けサロンに行っていた、日焼け止めはあまり使わなかったなど太陽の光をあまり気にせずに過ごしていた方は気にして鏡を見て気をつけましょうね!

プロテクターなどのUVケアを使った後のスキンケアについて

紫外線対策のUVケアを毎日使う方は、洗顔を丁寧に行ってくださいね。
今販売されているUVケアアイテムの多くは、一般的な洗顔料で落ちる物になっていると思いますが、購入するときにはその事を必ず確認しましょう。

UVケアアイテムの原料成分には肌にフィットするタイプの物があり水や洗顔料では落ちにくい場合もあり専用クレンイジングが必要な物もあります。最近は技術が進み大手メーカーのほとんどは一般的な洗顔料や身体であればボディークレンジなどで落ちるようになっています。
また、UVケアアイテムの上にファンデーションを使っている方、BBクリーム系のように色がついているタイプなどは、オイルクレンジングを使ってクレンジングフォームで洗顔するとより完璧です。その後日焼けに強い肌づくりも一緒にできる美白作用のあるスキンケアを使うと良いでしょう。

汗web

紫外線の多い季節は汗も沢山でますね。汗はタオルでゴシゴシこすってとってはいけません。汗はタオルやハンカチで抑えるように吸い取りましょう。それだけでも肌をゴシゴシ摩擦する汗の拭き方は、汗によって肌表面が柔らかくなっている肌を傷つけてしまいます。
汗はその99%は水分ですが、その他1%には塩分や尿素などが混ざっています。実は汗はほっておくと水分は蒸発しますが、肌が乾くと塩分が残って結晶状になり肌がチクチクしたり布が結晶に触れて肌が傷つくこともあります。

汗をかきやすい方は、収れん化粧水を朝晩のお手入れにプラスオンすると毛穴を整え皮膚温を下げて汗の出を遅らせる効果がありますのでとてもお勧めです。

お出かけする場合にはコットンに収れん化粧水や化粧水などを含ませてジッパー袋や100円ショップやMUJIなどにある化粧用容器などに入れて持ち歩き汗をかいた肌に軽く抑えながらつけるとスッキリとした肌が保てます。
この夏ぜひ取り入れて見てください!夏を健康な肌でのりっきてくださいね!